# tSAPHanaOutput

ジョブ内の先行するコンポーネントからのフローをベースに、テーブルで、またはテーブルに含まれているデータで定義されているアクションを実行します。

tSAPHanaOutputは、SAP HANAデータベースでのエントリーの書き込み、アップデート、変更、抑制を行います。

デフォルトで、このコンポーネントはTalend Studioと共には出荷されていません。機能マネージャーを使ってインストールする必要があります。 詳細は、[機能マネージャーを使って機能をインストール](https://help.qlik.com/talend/r/ja-JP/8.0/studio-user-guide/install-features-to-talend-studio)をご覧ください。

## tSAPHanaOutputの標準プロパティ

これらのプロパティは、標準ジョブのフレームワークで実行されているtSAPHanaOutputを設定するために使われます。

標準のtSAPHanaOutputコンポーネントは、データベースファミリーに属しています。

Talendが提供する8.0.1 R2023-01以降のTalend Studioマンスリーアップデートをインストール済みである場合、このコンポーネントはTalendの全サブスクリプションベース製品で利用できます。それ以外は、ビッグデータ対応のすべてのTalend製品とTalend Data Fabricでのみ利用可能です。

情報メモ注: このコンポーネントは、動的データベースコネクターの特定のバージョンです。データベース設定に関連するプロパティは、データベースタイプの選択に応じて異なります。動的データベースコネクターについては、[DB Genericコンポーネント](https://help.qlik.com/talend/r/ja-JP/8.0/components/db-generic/db-generic-component)をご覧ください。

## 基本設定

| [Properties] (プロパティ) | 説明 |
| --- | --- |
| データベース | 目的のデータベースタイプをリストから選択し、[Apply] (適用)をクリックします。 |
| [Use an existing connection] (既存の接続を使用) | 定義済みの接続の詳細を再利用する場合は、このチェックボックスをオンにして、[Component List] (コンポーネントリスト)ドロップダウンリストから、目的の接続コンポーネントを選択します。<br><br>情報メモ注: ジョブに親ジョブと子ジョブが含まれている時は、親ジョブと子ジョブの間の既存の接続を共有したい場合(たとえば、親ジョブで作成した接続を子ジョブと共有するなど)には、次のように実行します。<br><br><ol> <li>親レベルで、共有するデータベース接続を、そのデータベース接続そのものを作成する接続コンポーネントの<span>[Basic settings] (基本設定)</span>ビューに登録します。 </li> <li>子レベルで、登録済みのそのデータベース接続を読み取るために専用の接続コンポーネントを使用します。 </li> </ol><br><br>ジョブレベル全体でデータベース接続を共有する方法の例は、[データベース接続を共有](https://help.qlik.com/talend/r/ja-JP/7.3/studio-user-guide/sharing-database-connection)をご覧ください。 |
| [Host] (ホスト) | データベースサーバーのIPアドレス。 |
| [Port] (ポート) | データベースサーバーのリスニングポート番号。 |
| [Schema] (スキーマ) | データベーススキーマの名前。 |
| [Username] (ユーザー名)と[Password] (パスワード) | データベース認証データ。<br><br>パスワードを入力するためには、パスワードフィールドの横にある[...]ボタンをクリックし、ポップアップダイアログボックスにパスワードを二重引用符で囲んで入力して[OK]をクリックし、設定を保存します。 |
| [Table] (テーブル) | 書き込まれるテーブルの名前。一度に書き込みができるテーブルは1つだけです。 |
| [Action on table] (テーブルでのアクション) | 定義済みのテーブルで、次のオペレーションの1つを実行できます。<br><br>[None] (なし): 操作は行われません。<br><br>[Drop and create table] (ドロップしてテーブルを作成): テーブルが削除され、再作成されます。<br><br>[Create table] (テーブルを作成): テーブルが存在しないため、作成されます。<br><br>[Create table if not exists] (テーブルが存在しない場合は作成): テーブルが存在しない場合は作成されます。<br><br>[Drop table if exists and create] (テーブルが存在する場合はドロップして作成): テーブルが既に存在する場合は削除されて再作成されます。<br><br>[Clear table] (テーブルをクリア): テーブルのコンテンツが削除されます。 |
| [Type of table storage] (テーブルストレージのタイプ) | このオプションは、データベーステーブルを作成する場合(ドロップありまたはドロップなし)にのみ利用できます。このオプションを使うと、データをテーブルに保管する方法を定義できます。次のタイプのテーブルストレージ組織が使えます。<br><br><ul> <li> <p> <span>[Row] (行)</span>: データは行に保管されます。すべての属性が選択された状態で、テーブルアクセスの大部分が少数のレコードの選択を伴う場合は、このテーブルタイプを使うことをお勧めします。</p> </li> <li> <p> <span>[Column] (カラム)</span>: データはカラムに保管されます。テーブルアクセスの大部分が、少数の属性が選択された状態で多数のタプルを介する場合は、このテーブルタイプを使うことをお勧めします。</p> </li> <li> <p> <span>[History column] (履歴カラム)</span>: <em>HISTORY</em>と呼ばれる特定のトランザクションセッションタイプでテーブルを作成します。セッションタイプ<em>HISTORY</em>のテーブルは、タイムトラベルクエリーをサポートします。<em>HISTORY</em>とタイムトラベルクエリーの詳細は、<a href="https://help.sap.com/viewer/4fe29514fd584807ac9f2a04f6754767/2.0.05/en-US/20d56cd075191014b7ea9e4e77477aae.html" target="_blank">HISTORY COLUMN Option (Time Travel)</a>をご覧ください。</p> </li> <li> <p> <span>[Global temporary]</span>: テーブルの定義とデータは、現在のセッション中にすべてのユーザーと接続から見ることができます。テーブルはセッションの最後に切り詰められます。</p> </li> <li> <p> <span>[Global temporary]</span>: テーブルの定義とデータは、現在のセッション中にテーブルを作成したユーザーのみが表示できます。テーブルはセッションの最後に切り詰められます。</p> </li> </ul> |
| [Action on data] (データでのアクション) | 定義されたテーブルのデータでは、以下の操作を実行できます:<br><br>[Insert] (挿入): テーブルに新しいエントリーを追加します。重複が見つかると、ジョブは停止します。<br><br>[Update] (アップデート): 既存のエントリーが変更されます。<br><br>[Insert or update] (挿入またはアップデート): 新しいレコードを挿入します。指定された参照を持つレコードが既に存在する場合は、更新されます。<br><br>[Update or insert] (アップデートまたは挿入): 指定された参照を使用してレコードをアップデートします。レコードが存在しない場合は、新しいレコードが挿入されます。<br><br>[Delete] (削除): 入力フローに対応するエントリーを削除します。<br><br>[Update] (アップデート)と[Delete] (削除)操作のベースとなるプライマリキーとして、カラムを少なくとも1つ指定する必要があります。この場合、[Edit Schema] (スキーマを編集)をクリックし、プライマリキーとして設定するカラムの横にあるチェックボックスをオンにします。高度な使い方については、[Advanced settings] (詳細設定)ビューの*Use filed options*をご覧ください。 |
| [Schema] (スキーマ)と[Edit schema] (スキーマを編集) | <ul> <li> <p>スキーマとは行の説明のことです。処理して次のコンポーネントに渡すフィールド(カラム)数を定義します。Sparkジョブを作成する場合、フィールドの命名時は予約語の<kbd>line</kbd>を避けます。</p> </li> <li> <p> <span>[Built-in] (組み込み)</span>: そのコンポーネントに対してのみスキーマを作成し、ローカルに保管します。</p> </li> <li> <p> <span>[Repository] (リポジトリー)</span>: スキーマは作成済みで、リポジトリーに保管されています。さまざまなプロジェクトやジョブデザインで再利用できます。</p> <p>再使用するスキーマに整数またはファンクションのデフォルト値が指定されている場合は、これらのデフォルト値を引用符で囲まないようにご注意ください。引用符で囲まれている場合は手動で削除します。</p> <p>詳細は、<a href="https://help.qlik.com/talend/r/ja-JP/8.0/studio-user-guide/retrieving-table-schemas?tocId=_C1~eFOlN~GM_JR2qkBYZg" target="_blank">テーブルスキーマを取得</a>をご覧ください。</p> </li> <li> <p>スキーマを変更するには<span>[Edit schema] (スキーマを編集)</span>をクリックします。現在のスキーマが<span>リポジトリー</span>タイプの場合は、3つのオプションを利用できます。</p> <ul> <li> <p> <span>[View schema] (スキーマを表示)</span>: スキーマのみを表示する場合は、このオプションを選択します。</p> </li> <li> <p> <span>[Change to built-in property] (組み込みのプロパティに変更)</span>: ローカルで変更を行うためにスキーマを<span>組み込み</span>に変更する場合は、このオプションを選択します。</p> </li> <li> <p> <span>[Update repository connection] (リポジトリー接続をアップデート)</span>: リポジトリーに保存されているスキーマに変更を加え、変更後にそのコンテンツをすべてのジョブにプロパゲートするかどうかを決める場合は、このオプションを選択します。</p> <p>変更を現在のジョブにのみ反映する場合は、変更後、<span>[No] (いいえ)</span>を選択し、<span>[Repository Content] (リポジトリーコンテンツ)</span>ウィンドウで再びこのスキーマのメタデータを選択します。</p> </li> </ul> </li> </ul> |
| [Die on error] (エラー発生時に強制終了) | このチェックボックスは、デフォルトでオフになっています。これは、エラーが発生し、行の処理がエラーなしに終了した場合に、[Die on error] (エラー発生時に強制終了)が行をスキップすることを意味します。 |

## 詳細設定

| [Properties] (プロパティ) | 説明 |
| --- | --- |
| [Use alternate schema] (代替スキーマを使用) | このオプションをオンにすると、データベース接続を確立するコンポーネント(つまり[Basic settings] (基本設定)ビューの[Component list] (コンポーネントリスト)ドロップダウンリストから、選択されたコンポーネント)によって指定されたスキーマ以外のスキーマを使用できます。このオプションを選択した後、[Schema] (スキーマ)フィールドに目的のスキーマの名前を入力します。<br><br>このオプションは、[Basic settings] (基本設定)ビューで[Use an existing connection] (既存の接続を使用)がオンの場合に利用できます。 |
| [Additional JDBC Parameters] (追加のJDBCパラメーター) | 作成するデータベース接続に接続の追加プロパティを指定します。このオプションは、[Basic settings] (基本設定)の[Use an existing connection] (既存の接続を使用)チェックボックスがオンになっている場合は利用できません。 |
| [Commit every] (コミットする間隔) | ノードのバッチがデータベースにコミットされるまでに完了しているべき行数を入力します。このオプションにより、トランザクションの質(ただしロールバックは含まない)、特に実行時のパフォーマンスの向上が保証されます。 |
| [Additional Columns] (追加のカラム) | <ul> <li> <p>このオプションは、データベーステーブルを作成する場合(ドロップありまたはドロップなし)には利用できません。このオプションにより、SALファンクションを呼び出してカラムにアクションを実行できます。ただし、<span>[insert] (挿入)</span>、<span>[update] (アップデート)</span>、<span>[delete] (削除)</span>のアクションでないこと、特定の事前処理を必要とするその他のアクションでないことが条件です。 </p> </li> <li> <p> <span>[Name:] (名前:)</span>変更するか、または新しいカラムとして挿入するスキーマカラムの名前を入力します。</p> </li> <li> <p> <span>[SQL expression] (SQL式)</span>: 関連するカラムデータを変更または挿入するために実行するSQLステートメントを入力します。</p> </li> <li> <p> <span>[Position] (位置)</span>: 参照カラムに対して実行されるアクションに従って、<span>[Before] (実行前)</span>、<span>[Replace] (置換)</span>、<span>[After] (実行後)</span>のいずれかを選択します。</p> </li> <li> <p> <span>[Reference column:] (参照カラム)</span>: 新しいカラム、または変更するカラムを探すか、または置換するために<span>tSAPHanaOutput</span>が使える参照のカラムを入力します。</p> </li> </ul> |
| [Use field options] (フィールドオプションを使用) | 特にデータに二重のアクションがある場合、リクエストをカスタマイズするには、このチェックボックスをオンにします。そのテーブルでは、次のことを定義できます。<br><br>[Key in update] (アップデートのキー): アップデート操作で使うプライマリキーを定義します。<br><br>[Key in delete] (削除のキー): 削除操作で使うプライマリキーを定義します。<br><br>[Updatable] (アップデート可能): アップデートするカラムを定義します。<br><br>[Insertable] (挿入可能): 挿入するカラムを定義します。 |
| [Enable debug mode] (デバッグモードを有効化) | このチェックボックスをオンにすると、データベースのエントリーの処理中に各ステップが表示されます。 |
| [Support null in "SQL WHERE" statement] ("SQL WHERE"ステートメントでnullをサポート) | "SQL WHERE"ステートメントでnullを検証するには、このチェックボックスをオンにします。 |
| [Use Batch Size] (バッチサイズを使用) | 選択すると、処理される各バッチの行数を定義できます。<br><br>このオプションは、[Basic settings] (基本設定)で[Use an existing connection] (既存の接続を使用)を選択していない場合のみ利用できます。 |
| [tStatCatcher Statistics] (tStatCatcher統計) | このチェックボックスをオンにすると、コンポーネントレベルでログデータを収集できます。 |
| [Enable parallel execution] (並列実行を有効化) | このチェックボックスをオンにすると、複数のデータフローを同時に処理することにより、高速データ処理を実行できます。このフィーチャーは、データベースまたは複数の挿入を並行して処理するアプリケーションの機能と、関係するCPUの数に依存していることにご注意ください。[Number of parallel executions] (並列実行の数)フィールドで次のいずれかの操作を行います。<br><br><ul> <li>実行する並列実行の数を入力する。</li> <li><span>Ctrl + スペース</span>を押し、リストから適切なコンテキスト変数を選択します。コンテキスト変数の詳細は、<a href="https://help.qlik.com/talend/r/ja-JP/8.0/studio-user-guide/contexts-and-variables" target="_blank">コンテキストと変数を使用</a>をご覧ください。 </li> </ul><br><br>並列実行を有効にすると、グローバル変数を使ってサブジョブで戻り値を取得することはできないことにご注意ください。<br><br><ul><li> <span>[Action on table] (テーブルでのアクション)</span>フィールドは、並列化ファンクションでは利用できません。したがって、テーブルを作成する場合は、<span>tCreateTable</span>のコンポーネントを使用する必要があります。 </li><li> 						            並列実行を有効にすると、グローバル変数を使ってサブジョブで戻り値を取得できません。 </li> </ul> |

## [Global Variables] (グローバル変数)

| 変数 | 説明 |
| --- | --- |
| グローバル変数 | NB\_LINE: 処理された行の数。これはAfter変数で、整数を返します。<br><br>NB\_LINE\_UPDATED: アップデートされた行の数。これはAfter変数で、整数を返します。<br><br>NB\_LINE\_INSERTED: 挿入された行の数。これはAfter変数で、整数を返します。<br><br>NB\_LINE\_DELETED: 削除された行の数。これはAfter変数で、整数を返します。<br><br>NB\_LINE\_REJECTED: 拒否された行の数。これはAfter変数で、整数を返します。<br><br>QUERY: 処理されたクエリーステートメント。これはAfter変数で、文字列を返します。<br><br>ERROR\_MESSAGE: エラーが発生した時にコンポーネントによって生成されるエラーメッセージ。これはAfter変数で、文字列を返します。この変数はコンポーネントにこのチェックボックスが存在し、[Die on error] (エラー発生時に強制終了)がオフになっている場合のみ機能します。<br><br>Flow変数はコンポーネントの実行中に機能し、After変数はコンポーネントの実行後に機能します。<br><br>フィールドまたは式に変数を入力する場合は、Ctrl + スペースを押して変数リストにアクセスし、使用する変数を選択します。<br><br>変数の詳細は、[コンテキストと変数を使用](https://help.qlik.com/talend/r/ja-JP/8.0/studio-user-guide/contexts-and-variables)をご覧ください。 |

## 使用方法

| 使用方法のガイダンス | 説明 |
| --- | --- |
| **使用ルール** | このコンポーネントは、入力コンポーネントに接続する必要があります。このコンポーネントを使って、SAP HANAデータベース内のテーブルまたはテーブルのデータにアクションを実行できます。また、[Row] (行) &gt; [Reject] (リジェクト)リンクを使って、エラーのあるデータをフィルタリングするリジェクトフローを作成することもできます。 |
| **サポート** | S4/HANAを含め、SAPのERP部分と連携するためにtSAPHanaOutputを使う必要があります。 |
| [Dynamic settings] (ダイナミック設定) | [+]ボタンをクリックしてテーブルに行を追加し、[Code] (コード)フィールドにコンテキスト変数を入力して、ジョブ内で計画した複数の接続からデータベース接続をダイナミックに選択します。この機能は、データストラクチャーが同じでデータベースが異なるデータベーステーブルにアクセスする必要がある場合、特に、Talend Studioを介さずにジョブをデプロイおよび実行する必要がある時など、ジョブの設定を変更できない環境で作業している場合に役立ちます。<br><br>[Dynamic settings] (ダイナミック設定)テーブルは、[Basic settings] (基本設定)ビューで[Use an existing connection] (既存の接続を使用)チェックボックスがオンになっている時のみ利用可能です。ダイナミックパラメーターを定義すると、[Basic settings] (基本設定)ビューの[Component List] (コンポーネントリスト)ボックスは利用できなくなります。<br><br>ダイナミックパラメーターの定義法を示すユースケースについては、[コンテキストベースのダイナミック接続によってデータベースからデータを読み取り](https://help.qlik.com/talend/r/ja-JP/8.0/components/defining-context-groups/reading-data-from-databases-through-context-based-dynamic-connections)と、[ダイナミックにロードされた接続パラメーターを使って異なるMySQLデータベースからデータを読み取り](https://help.qlik.com/talend/r/ja-JP/8.0/components/context/reading-data-from-different-mysql-databases-using-dynamically-loaded-connection-parameters)をご覧ください。ダイナミック設定とコンテキスト変数の詳細は、[ダイナミックスキーマ](https://help.qlik.com/talend/r/ja-JP/8.0/studio-user-guide/dynamic-schema)と[コンテキストグループを作成し、その中でコンテキスト変数を定義](https://help.qlik.com/talend/r/ja-JP/8.0/studio-user-guide/creating-context-group-and-define-context-variables-in-it)をご覧ください。 |