企業データと DataMarket データの統合

Qlik DataMarket データを企業データと統合して、そのデータにより広範囲のコンテキストを提供し、市場に対するより優れたインサイトを得ることができます。

DataMarket データはさまざまなソースから取得されているため、データとの関連付けが常に即座に明確になるとはかぎりません。データ準備段階で、いくつかの関連付けを編集する必要があることに気付く場合があります。例えば、事業を展開している国々の特徴を評価することが有益な場合があります。ただし、一部の DataMarket データ セット内の国々の項目に、関連付けを有用にするための、企業データと共通する十分な値がないことがあります。企業データと DataMarket データの関連付けを慎重に評価する必要があるのは、そのためです。

次の図は、企業データと DataMarket データを統合し、有意義な Qlik Sense ビジュアライゼーションを作成する方法を示しています。

売上と国内総生産 (GDP) を比較する

ある国で事業を展開している場合、またはある国の市場への参入を検討している場合、予想した会社の業績がその国の人口統計および経済的な環境と一致するかどうかを判断するために役立つインジケーターがいくつかあります。

この図の企業データでは、売上データを国別に集計できます。棒グラフは、国別の売上を比較しています。そこから、すべての各市場における会社の営業状態についてインサイトを得ることができます。

各国内での営業状態を確認するため、会社の売上を、市場の堅調さを示す国データと比較できます。例えば、各国の売上をその国の国内総生産 (GDP) と比較できます。または、売上をターゲット市場の人口統計と比較できます。会社のターゲットが 21~35 歳の場合、その国のその年齢層の人口を確認できます。また、総人口の何パーセントがその年齢層であるか確認できます。

Qlik DataMarket では、多数の経済的なメジャー (GDP 成長率、識字能力、インターネット ユーザー、総人口、GDP per capita in US dollars など) を提供する Select development indicators と呼ばれる Essentials Free グループにデータ セットが含まれています。Select development indicators の国データを関連付けるには、企業データに DataMarket データ セット内の Country 項目に一致する項目が必要です。企業データに Select development indicators より多くの国が含まれる場合、関連付けは脆弱で、おそらく役に立ちません。企業データに含まれる国が Select development indicators より少ない場合は、関連付けは比較において有用な可能性があります。

企業データと DataMarket データの国項目間に適した関連付けが存在することを前提に、GDP per capita in US dollars を売上棒グラフに追加し、各国の売上を GDP と比較できます。

Bar chart with measures Sales and GDP per capita.

ユーロ単位での売上の表示

売上データを調べる際の、一般的なビジュアライゼーションは、総売上高を示す KPI チャートです。この図では、企業データの記録方法が US ドル単位であるため、総売上高は US ドル単位です。ユーロを使用している国々の売上データがかなり多いため、総売上高をユーロ単位で表示した方が良い場合もあります。それを KPI に追加できます。Essentials Free グループでは、DataMarket3x3 currency exchange rates が含まれています。これを使用して、US ドルをユーロに変換できます。

3x3 currency exchange rates データ セットの Base currency項 目を選択すると、それが売上高を記録する通貨であるため、US ドルのみが選択されます。この図で使用されている企業データ セットには、各顧客が使用している通貨を示す Base currency という名前の項目があります。ただし、12 種類の通貨が含まれており、結果として、[データ マネージャー] によって 2 つの項目の関連付けは避けるように推奨されます。US ドルとユーロに対応していない企業データ内の通貨は、一部のドルとユーロの比較を妨げる場合があるため、それらの項目を関連付けないでください。その後、データ モデルは次のようになります。

Data model overview.

3x3 currency exchange rates からの Quote currency は、Euro になっています。DateTime の選択は Most recent になります。これは、KPI ビジュアライゼーションには現在の為替レートのみが必要で、履歴データは不要だからです。

KPI visualization Sales showing Euro Sales.

Euro Sales を取得するには、単に、Sum(Sales)3x3 currency exchange rates データ セット内の Exchange rate で乗算するだけです。

売上に適した代替のメジャーの作成

DataMarket 通貨データでは、売上棒グラフをさらに拡張することができます。チャートは、国ごとに売上と 1 人あたりの GDP を US ドル単位で比較していますが、売上と GDP に代替のメジャーを追加できます。Sales KPI で実行したのと同様にユーロ単位で表示するため、Sum(Sales)3x3 currency exchange rates テーブル内の Exchange rate で乗算できます。同様に、US ドル単位の 1 人あたりの GDP を Exchange rate で乗算すると、棒グラフで売上と 1 人あたりの GDP がユーロ単位で比較されます。

Bar chart with measures Sales in euros and GDP in euros.

ここでは、前述のとおり、企業データ セットの Base currency 項目に 12 種類の通貨が含まれていたため、Base currency 項目がリンクされていない点が重要です。テーブルがリンクされていた場合は、国ごとに為替レートの計算が実行されると、各国の基本通貨が使用されていました。しかし、企業データ内にはこれら 12 種類のほとんどの通貨単位での売上値が含まれていません。US ドル単位の売上値のみ含まれています。さらに、DataMarket データ セットからの Base currency は US ドルのみのため、企業データ内の Base currency の値が US ドル以外の国の場合、2 つのテーブルがリンクされると Sales in eurosが NULL 値になります。