同期持続性から共有持続性へのアップグレードと移行

同期持続性から共有持続性にアップグレードおよび移行できるのは、既存の展開で Qlik Sense バージョン 3.1 SR2 以降が動作している場合です。持続性モデルの詳細については、持続性 を参照してください。

Qlik Sense の展開で保持されるファイルはファイル共有によりすべてのノードで利用可能である必要があります。このファイルは、クラスターのどのノードにも、あるいは別のサーバーにも保存できます。同期持続性展開から共有持続性展開への移行中は、最初に共有ストレージとして使用するファイル共有を作成し、データを同期持続性展開からファイル共有フォルダーにコピーする必要があります。ファイル共有の作成手順については、ファイル共有の作成 を参照してください。

Qlik Sense のアップグレードを開始する前に、以下を行います。

  • Qlik Sense Enterprise のシステム要件 を確認します。
  • Qlik_Sense_setup.exe ファイルをダウンロードします。
  • アップグレードを開始する前に、Qlik Sense 展開のバックアップを作成します。
注: リポジトリ データベースに大量のデータが含まれている場合は、Qlik Sense Enterprise 2.2 または 3.x にアップグレードする前に、Qlik Sense Enterprise クリーンアップ スクリプトを実行することを推奨します。
クリーンアップ スクリプトは Qlik Sense Enterprise 2.2 または 3.x にアップグレードした後に実行することもできます。June 2017 バージョン以降については、アップグレード前にスクリプトを実行していなかった場合でも、データベース クエリのタイムアウトまたはその他のデータベースの問題が原因で Qlik Sense Repository Service を起動できないときには、このスクリプトを実行することができます。
詳細については、「Database Cleanup Script For Qlik Sense Enterprise 2.x and 3.x」を参照してください。

同期持続性のサイトのバックアップ

次の手順で同期持続性モデルで展開した Qlik Sense サイトをバックアップします。

  1. Qlik Sense サービスの安全確保のために使用されている証明書のバックアップを作成します。これは 1 回のみ実施する必要があります。
  2. 証明書のバックアップ

  3. Qlik Sense Repository Database (QRD) 以外のすべての Qlik Sense サービスを停止します。
  4. リポジトリ データベースのバックアップを作成します。
    1. Microsoft Windows で、管理者権限を使ってコマンド プロンプトを開きます。

    2. リポジトリ データベース用の dumpfile を作成します (データベース全体の単一ファイル):
      1. インストール場所に移動します。

        %ProgramFiles%\Qlik\Sense\Repository\PostgreSQL\<データベース バージョン>\bin

      2. pg_dump.exe -h localhost -p 4432 -U postgres -b -F t -f "c:\QSR_backup.tar" QSR
      3. PostgreSQL のスーパー ユーザーのパスワードを入力するよう求められたら、Qlik Sense のインストール中に取得したパスワードを入力します。

        ヒント: パスワード入力を促されることを防ぐ (Qlik Sense バックアップ プロセスを自動化したい場合など) には、PostgreSQLpgpass 機能を使用できます。詳細については、PostgreSQL のマニュアルを参照してください。
    3. リポジトリ データベースのダンプファイルのバックアップを作成します。
  5. 以下のフォルダーでログとアプリケーション データのバックアップを作成します。
    • %ProgramData%\Qlik\Sense\Log
    • %ProgramData%\Qlik\Sense\Apps
    • %ProgramData%\Qlik\Sense\Repository\Content
    • %ProgramData%\Qlik\Sense\Repository\Extensions
    • %ProgramData%\Qlik\Sense\Repository\AppContent (可能な場合)
    • %ProgramData%\Qlik\Sense\Repository\SharedContent (可能な場合)
  6. Qlik Sense 環境をサポートしているコンテンツ (ロード スクリプトによって作成された QVD ファイルなど) が存在する場所すべてのバックアップを作成します。
  7. Qlik Sense サービスを起動します。サービスを手動で起動する場合、次の順番で起動します。
    1. Qlik Sense Repository Service (QRS)

      Qlik Sense サービスを実行しているユーザーがマシンのローカル管理者でない場合は、管理者特権でのコマンド プロンプトから、-bootstrap パラメーターを使用して Repository.exe を起動する必要があります。

      サービス

    2. Qlik Sense Proxy Service (QPS)、Qlik Sense Engine Service (QES)、Qlik Sense Scheduler Service (QSS)、および Qlik Sense Printing Service (QPR) (順番の指定なし)

    順番が重要なのは、QRSQRD に依存し、残りのサービスが QRS に依存するためです。

共有持続性展開へのアップグレード

次の手順を実行します。

  1. ファイル共有を作成します。ファイル共有の作成 を参照してください。
  2. ファイル共有で以下のサブフォルダーを作成します。

    • Apps
    • ArchivedLogs
    • StaticContent
  3. すべての Qlik Sense ノードが同期化されていることを確認し、Windows で Qlik Sense サービスを停止して、すべてのノードをオフラインにします。
  4. 以下のコンテンツを同期持続性展開からファイル共有にコピーします。

    コンテンツ コピー元 コピー先サブフォルダー
    Apps ..\ProgramData\Qlik\Sense\Apps Apps
    ログ (オプション) ..\ProgramData\Qlik\Sense\Repository\Archived Logs ArchivedLogs
    静的コンテンツ

    ..\ProgramData\Qlik\Sense\Repository\AppContent

    ..\ProgramData\Qlik\Sense\Repository\Content

    ..\ProgramData\Qlik\Sense\Repository\DefaultContent

    ..\ProgramData\Qlik\Sense\Repository\Extensions

    ..\ProgramData\Qlik\Sense\Repository\DefaultApps

    ..\ProgramData\Qlik\Sense\Repository\SharedContent

    注: これらの各データ フォルダーは、StaticContent フォルダーのサブフォルダーとして追加する必要があります。
    StaticContent
  5. Qlik Sense 設定ファイル (Qlik_Sense_setup.exe) を起動して、セントラル ノードをアップグレードします。
  6. ライセンス使用許諾に同意し、[次へ] をクリックします。
  7. [共有持続性ストレージ] ページで、準備したファイル共有フォルダーのパスまたは URL を入力し、[次へ] をクリックします。
  8.   [データベース サービス リスナー] ページで、マルチノード展開が存在する場合は以下を入力します。
    • [待ち受けアドレス] - データベース サービスが待ち受けるアドレスを追加します。

      入力できるのは、コンマ区切りの IPv4 または IPv6 アドレスのリスト、「0.0.0.0」(すべての IPv4 アドレス用)、「::/0」(すべての IPv6 アドレス用)、「*」(すべてのアドレス用) です。

    • [IP 範囲] - サイト内のすべてのノードの IP アドレスを含むサブネット指定を追加します。

      アドレスごとにサフィックスとして /32 を使用し、各ノードに 1 行追加するか、または /24 などのサフィックスを使用してすべてのアドレスを含むサブネットを追加しても結構です。すべてのサーバーにリポジトリ データベースへのアクセスを許可するには、0.0.0.0/0 を使用します。カンマで区切った複数の IP アドレスのリストを入力することもできます。

    • [最大接続数] - データベースへの同時最大接続数を指定します。既定値は 100 で、クラスター内のノード数を乗じます(この項目は Qlik Sense February 2018 以降でのみ使用可能)。
  9. [サービス資格情報] ページで、WindowsQlik Sense サービス ユーザー アカウントの [ユーザー名] および [パスワード] を入力します。

    ユーザーがドメインのメンバーである場合、サービス アカウントに <ドメイン>\<ユーザー名> と入力します。参照先:ユーザー アカウント

  10. [リポジトリ データベースのスーパーユーザーのバスワード] ページで、リポジトリ データベースのスーパーユーザーのバスワードを入力します。参照先:ユーザー アカウント
    パスワードが不明な場合は、トラブルシューティングのトピックを参照してください。リポジトリ データベースのスーパーユーザー パスワードが見つからない
  11. 設定時にデスクトップのショートカットを作成し、設定の完了時に自動的に Qlik Sense サービスを起動するには、[アップグレード準備完了] ページで該当するチェック ボックスを選択し、[アップグレード] をクリックします。
  12. すべての Qlik Sense サービスが正常に起動されていることを確認します。
  13. セントラル ノードですべてのアプリが正常に移行されていることを確認します。1 つ以上のアプリで移行が失敗した場合は、続ける前に問題を解決します。

    警告: アプリの移行を実行しているノードがオフラインになると、移行が停止します。これは自動的には再開されません。シングル ノード環境では、すべてのアプリで [移行のステータス] が [不明] に設定されます。参照先:アプリの移行フェールオーバー ノードが含まれているマルチノード環境では、プライマリ ノードが次に使用可能なノードと置き換えられますが、移行は再開されません。参照先:フェールオーバー。移行を再開するには、Qlik Sense Service Dispatcher (QSD) および Qlik Sense Repository Service (QRS) のサービスを順に再起動する必要があります。参照先:サービス
  14. マルチノード展開で各リム ノードで Qlik Sense をアンインストールします。リム ノード上でアンインストールする場合は、証明書とデータ フォルダーを削除するオプションを選択します。

  15. その他のノードに共有持続性を使用して Qlik Sense をインストールし、セントラル ノードをアップグレードしたときに作成した既存のクラスターに参加します。

    マルチノード サイトでの Qlik Sense のインストール