Qlik Sense サイトの復元
サイトを復元するときには、次の事項を考慮してください。
- Qlik Sense ソフトウェア
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新しいホスト名のセントラル ノードにサイトを復元する場合は、「ホスト名が異なるマシンへの Qlik Sense サイトの復元」を参照してください。
- リポジトリ データベース: データベースにはサイトの全構成データが含まれています。
- Qlik Sense サービスの証明書: 証明書はサービスとユーザー間のトラフィックを暗号化するために使用されます。暗号化されたデータ (データ接続のパスワードなど) を失わないように証明書は必ずバックアップしてください。
- ログ データ
- アプリケーション データ:Qlik Sense アプリのデータ モデル。
- アプリをサポートする任意のコンテンツ (たとえば、QVD ファイル)
下の手順を実行する際には、サイトのバックアップを作成したときの Root Admin ロールを持つアカウントを使用してログオンする必要があります。ローカル管理者アカウントでログインしており、マシン名が異なる場合は、使用している権限では作業を完了させることができません。
次の手順を実行します。
- Qlik Sense サービスの安全確保のために使用されている証明書を復元します。
- 復元する予定のコンピューターに Qlik Sense をインストールします。
- Qlik Sense Repository Database (QRD) を開始します。
- リポジトリ データベースを復元する場合:
- 復元先のマシンにリポジトリ データベースのバックアップ を保存します。
Microsoft Windows で、管理者権限を使ってコマンド プロンプトを開きます。
- 次のコマンドを実行して、リポジトリ データベースを復元します (必要に応じパスは変更してください):
cd "%ProgramFiles%\Qlik\Sense\Repository\PostgreSQL\<database version>\bin"
createdb -h localhost -p 4432 -U postgres -T template0 QSR
pg_restore.exe -h localhost -p 4432 -U postgres -d QSR "c:\QSR_backup.tar"
データベースが既に存在されているためにコマンドが失敗する場合、次のコマンドを実行し、次に、createdb コマンドを繰り返します。
dropdb -h localhost -p 4432 -U postgres QSR
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ログとアプリケーション データのストレージ用に使用されているファイル共有にログとアプリケーション データを復元します。
- 必要に応じて、サポートしているコンテンツをすべて元の場所に復元します。
- Qlik Sense サービスを起動します。サービスを手動で起動する場合、次の順番で起動します。
- Qlik Sense Service Dispatcher(QSD)
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Qlik Sense Repository Service (QRS)
Qlik Sense サービスを実行しているユーザーがマシンのローカル管理者でない場合は、管理者特権でのコマンド プロンプトから、-bootstrap パラメーターを使用して Repository.exe を起動する必要があります。
- Qlik Sense Proxy Service (QPS)、Qlik Sense Engine Service (QES)、Qlik Sense Scheduler Service (QSS)、および Qlik Sense Printing Service (QPR) (順番の指定なし)
起動の順番は重要です。起動の間、QRS は QSD により管理される Qlik ライセンス サービスと通信可能でなければなりません。その他のサービスは、QRS に依存します。従って、QRS が開始されるときには QSD が実行中である必要があります。
ホスト名が異なるマシンへの Qlik Sense サイトの復元
バックアップしたサイトと異なるホスト名のマシンに Qlik Sense サイトを復元できます。ただし、そのマシンがマルチノード サイトのセントラル ノードである場合は、次のように手順を少々修正する必要があります。
- リム ノードをすべてリセットする必要があります。つまり、全部削除してから再び追加しなければなりません。
- 管理者特権でのコマンド プロンプトから repository.exe -bootstrap -standalone -restorehostname を実行し、Qlik Sense Repository Service (QRS) を起動します。QRS が起動して実行されたら、-restorehostname を入力せずに QRS を再起動します。
参照先: サービス
サイトを復元する際には、サイトをバックアップしたときの Root Admin ロールを持つアカウントを使用してログインする必要があります。ローカル管理者アカウントでログインしており、マシン名が異なる場合は、使用している権限では作業を完了させることができません。
現在のサーバーのバックアップ
別のサーバーに復元したいサーバー マシンに対し、次の手順を実行します。
- 「Backup」または同様の名前のローカル フォルダーを作成して、後で復元したいファイルを保存します。C:\ProgramData\Qlik\Sense\Repository\Backup のようなフォルダーを用意します。C:\ProgramData\Qlik\Sense\Repository\Backup.
- ブラウザーに QMC アドレスを入力して Qlik Management Console (QMC) を開きます。
QMC の既定のアドレスは、https://<QPS サーバー名>/qmcです. -
QMC の [証明書] セクションに移動して、新しいサーバーの FQDN を使って新しい証明書をエクスポートします。プライベート キーを必ず含め、証明書を Windows 形式にします。
- Microsoft 管理コンソール (MMC) を使って証明書をバックアップします。詳細な手順については、「証明書のバックアップ」を参照してください。元のサーバーの Backup フォルダーに QMC から次の証明書をエクスポートします。プライベート キーを必ずエクスポートしてください。
- クライアント
- root
- サーバー
- サーバー クラスター上でバックアップ先 QMC の [クラスター設定] を開き、「\\<コンピューター名>\QlikShare」など、QlikShare の完全な UNC パス (バックスラッシュを含む完全なパス名) をコピーします。
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Windows の [サービス] で Qlik Sense Repository Database 以外のすべてのサービスを停止します。
- QSR データベースをバックアップします。詳細な手順については、「Qlik Sense サイトのバックアップ」を参照してください。データベース ダンプ ファイルをバックアップ フォルダーにコピーします。
- QlikShare のすべてのサブ フォルダー (QMC の [サービス クラスター] セクションで指定したパス) をバックアップ フォルダーにコピーします。
- 現在のフォルダーから Backup フォルダーを、ターゲット マシン上の同じ場所にコピーします。
ホスト名が異なるマシンへの復元
Qlik Sense を復元したいターゲット サーバー マシン上で次の手順を実行します。
- ターゲット サーバー コンピューター上に QlikShare フォルダーを作成します。例えば、C:\ ドライブに QlikShare というフォルダーを作成します。
- バックアップ フォルダーとデータベース ダンプ ファイルをターゲット サーバー マシンに移動します。
- Qlik Sense サービスを保護するために使われた、古いマシンにある次のバックアップ済み証明書を復元します。
- クライアント
- root
- サーバー
- 復元する予定のコンピューターに同じバージョンの Qlik Sense をインストールします。構成手順を完了するまでサービスを起動しないでください。
- Qlik Sense Repository Database (QRD) サービスを起動します。
- リポジトリ データベースのバックアップ コピーを復元します。
Microsoft Windows で、管理者権限を使ってコマンド プロンプトを開きます。
- 次のコマンドを実行して、クリーン サーバー上でリポジトリ データベースを復元します。
- 「pg_restore.exe -h localhost -p 4432 -U postgres -d QSR "c:\QSR_backup.tar」
情報メモデータベース ダンプ ファイルのバックアップ場所によっては、パス「c:\QSR_backup.tar」を調整する必要があります。リポジトリ データベースがすでにインストールされたサーバーに対してこのコマンドを実行すると、次のエラー メッセージが表示されることがあります。
pg_restore: [archiver (db)] connection to database "QSR" failed: FATAL: database "QSR" does not exist (pg_restore: [アーカイブ処理 (db)] データベース「QSR」に接続できませんでした:致命的エラー: データベース「QSR」は存在しません)
このメッセージが表示された場合は、次の手順を実行します。
- cd "%ProgramFiles%\Qlik\Sense\Repository\PostgreSQL\<データベース バージョン>\bin" に移動します。
- createdb -h localhost -p 4432 -U postgres -T template0 QSR を実行します。
データベースがすでに存在することが原因でこのコマンドに失敗した場合は、「createdb: database creation failed: ERROR: database "QSR" already exists (createdb: データベースを作成できませんでした:エラー: データベース "QSR" はすでに存在します) というエラー メッセージが表示されます。 - dropdb -h localhost -p 4432 -U postgres QSR を実行してデータベースを破棄します。
- createdb コマンドを再び実行します。createdb -h localhost -p 4432 -U postgres -T template0 QSR
- ログとアプリケーション データを QlikShare フォルダーに復元します。
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新しいホスト名の Qlik Sense を起動するには、次の手順を実行します。
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Microsoft Windows で、管理者権限を使ってコマンド プロンプトを開きます。
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ディレクトリをリポジトリ インストール パスに変更します。
- 既定のパス:C:\"Program Files"\Qlik\Sense\Repository
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次のコマンドを実行します。
Repository.exe -bootstrap -standalone -restorehostnameコマンドが正常に完了したら、ログでエラーをチェックします。また、次のメッセージが表示されます。
起動モードが終了しました。ENTER を押してい終了します.. Press ENTER to exit..
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- Qlik Sense サービスを起動します。サービスを手動で起動する場合、次の順番で起動します。
- Qlik Sense Service Dispatcher
- Qlik Logging Service
- Qlik Sense Repository Service
- Qlik Sense Proxy Service
- Qlik Sense Engine Service
- Qlik Sense Scheduler Service
- Qlik Sense Printing Service
- QMC またはハブにアクセスして、移行が成功していることを確認します。また、Qlik Management Console からモニタリング アプリをリロードして、証明書が正しくインストールされていることを確認します。