配色ウィザード
[数式の編集] ダイアログの [ファイル] メニューから開くことができる配色ウィザードを使用すると、配色の数式、つまり特定の計算基準から動的に色を計算する数式を作成できます。
たとえば、100 前後の値を持つ計算されたインデックスが表示されるピボット テーブルがあるとします。インデックスの値は、高いほどよいと判断できます。ある特定のディメンション値の指標が 100 を大幅に超えた場合は、このピボット テーブルの行を緑にし、インデックスの値が 100 よりもはるかに低い場合は、赤などの色を使用するようにします。また、100 を示す黄色を使用して、色が段階的に変化する動的な色にすることもできます。つまり、ダイナミックな色が必要なのです。
このような段階的に変化する色の計算は、QlikView の Colormix 関数を使用して実行できますが、Colormix 関数内で適切な数式を作成するのは面倒な作業です。このような場合に、[配色ウィザード] が役に立ちます。
第一に、カラー関数は (したがって 配色ウィザード も)、QlikView がカラー関数を期待する箇所、つまり 背景色 の数式や テキストの色 の数式でのみ使用され、チャート式内では使用されないことを理解しておくことが大切です。
[数式の編集] ダイアログの [ファイル] メニューから配色ウィザードを開くと、最初に動的な色を作成するために必要なものを示したページが表示されます。後でウィザードを使用するときに、最初のページをスキップする場合は、[次回からこの画面を表示しない] チェック ボックスをオンにします。
次へ ボタンをクリックして進みます。
ステップ 1 - 色で表示したい値を生成する数式
QlikView によって表示される色を制御する数式を入力します。典型的な数式の例を次に示します。
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Sum(Sales) / Sum(total Sales)
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Sum(Sales) / Sum(Quota)
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Avg(Age)
これは、通常、選択するレコードの数に違いがあっても、重要度の変わらない値です。計算基準には、平均、パーセンテージ、インデックスなどを使用するとよいでしょう。
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ステップ 2 - 上限値と下限値の設定
このページでは、数式の上限値と下限値および対応する色を定義する必要があります。この場合の上限値 (下限値) は絞込値の最大値 (最小値) ではなく、その値に達すると、指定した色が表示される境界値です。典型的な数式の例を次に示します。
数式 | 上限値 | 下限値 |
---|---|---|
Sum(Sales) / Sum(total Sales) | Sum(total Sales) | 0 |
Sum(Sales) / Sum(Quota) | 2 (=200%) | 0 |
Avg(Age) | Max(total Age) | Min(total Age) |
しかし、他の制限は設定できます。
チャート内でカラー ウィザードを使用する場合は、次の 2 つの数式を使用することをお勧めします。
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RangeMax (top(total <ValueExpression>,1,NoOfRows(total)))
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RangeMin (top(total <ValueExpression>,1,NoOfRows(total)))
これらの数式は、チャート内の <ValueExpression> の行の最大値と最小値を計算します。
- 自動正規化: このチェック ボックスをオンにすると、適切な上限値と下限値が QlikView によって自動的に設定されます。この場合、上限値と下限値の数式は手動で入力できません。
- 上限値:[自動調節] オプションがオフの場合は、ここに上限値の数式を入力します。
- 中間値: ここには、3 番目の色にリンクされる中間レベルの数式を入力できます。
- 下限値: [自動正規化] オプションがオフの場合は、ここに下限値の数式を入力する必要があります。
- 反転: このボタンは上限値と下限値の色を逆にします。
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ステップ 3 - 仕上げ
このページで、配色の数式を完成させます。
- 強化色: このチェック ボックスをオンにすると、値の数式にヒステリシス変換が適用されます。これにより、中間色の領域の表示感度が高まり、上限と下限の色に近い色になります。
- 飽和値: ここでは、数式が上限値または下限値を超えた場合の動作を制御できます。上限値 (下限値) の色を使用 をオンにすると、上限値または下限値に指定した色が使用されます。標準色を使用 をオンにすると、色 ページで定義した標準色に戻します。