# ダイナミック ビューによるデータの管理

ダイナミック ビューにより、ユーザーは参照したい分析ソースと、ビジュアライゼーションでデータを更新する時期の両方を直接コントロールできます。

ダイナミック ビューにより、選択を決定するとともに動的に更新される、チャート内の大型データ セットの関連するサブセットをクエリしたり、表示したりできるようになります。これにより、大量のデータまたはデータが急速に変化するシナリオにおける最新のビジュアライゼーションが可能になります。

## ダイナミック ビューの概要

ダイナミック ビューを使用すると、ベース アプリケーションを別のアプリケーションに接続できます。そのアプリケーションのマスター ビジュアライゼーションは、ベース アプリケーションで使用できます。これにより、アプリケーション作成者はテンプレート アプリケーションのマスター ビジュアライゼーションを、他のアプリケーションでダイナミック チャートとして使用できます。ベース アプリケーションに追加できるダイナミック ビューの数に制限はありません。

ダイナミック ビューとダイナミック チャートによるシート表示

ダイナミック ビューとダイナミック チャートによるシート表示

ダイナミック ビューとダイナミック チャートによるシート表示 ![4 つのダイナミック チャートを表示するダイナミック ビューを備えたシート](https://help.qlik.com/ja-JP/cloud-services/Subsystems/Hub/Content/Resources/Images/ui_dynamic_view_rev.png)

ダイナミック ビューは、次の 3 つの主要なコンポーネントを基にしています。

* ダイナミック ビュー: テンプレート アプリケーションに接続するベース アプリケーションに追加されたメカニズムで、アプリケーション作成者は、テンプレート アプリケーションからのマスター ビジュアライゼーションをベース アプリケーションに追加できるようになります。
* ダイナミック ビュー テンプレート アプリケーション: クラウド データベースなどのデータ ソースへの接続が含まれる Qlik Sense アプリケーションです。
* ダイナミック チャート: ダイナミック ビューのテンプレート アプリケーションにあるマスター ビジュアライゼーションで、ベース アプリケーションに追加したり、ユーザにより手動で更新したりできます。

テンプレート アプリケーションとベース アプリケーションは、同じデータを使用する必要はありません。顧客の購入データ セットがある場合、気象データを含むテンプレート アプリケーションをダイナミック ビューに追加して、相関性を調べることができます。

ベース アプリケーションの値を使用して、テンプレート アプリケーションのソースからクエリされたデータをフィルターできる場合、テンプレート アプリケーションのスクリプトでバインド数式を使用できます。これにより、ダイナミック ビューは、テンプレート アプリケーションのデータ ソースから、ベース アプリケーションの選択内容に特に関連するデータのサブセットのみをクエリできます。たとえば、ベース アプリケーションの項目 SalesDate を、テンプレート アプリケーションの項目 DailyTemperatureReadingDate にバインドできます。

このサブセット機能は、ベース アプリケーションが集計データを含んでおり、ダイナミック ビューのデータは同じソースではあるものの、ベース アプリケーションのデータよりも粒度が細かい (例: ベース アプリケーションには月次の売上高と製品のブランドが含まれ、テンプレート アプリケーションには日次の売上高と製品名が含まれる) 場合に有用です。テンプレート アプリケーションへのバインド数式の追加に関する詳細については、「[オンデマンド テンプレート アプリケーションのバインディング数式](https://help.qlik.com/ja-JP/cloud-services/Subsystems/Hub/Content/Sense_Hub/LoadData/bind-expressions-OnDemand-template-app.htm)」を参照してください。

ダイナミック ビューでは、あらゆる種類のデータが使用できます。ダイナミック ビューは、大量のデータまたはデータが急速に変化するシナリオの取り扱いといった、データベースでデータ集計を実行したほうが良い場合に特に有用です。これは、データ ソースからのデータ転送の遅延を避けるのに役立ちます。

ダイナミック ビューは、シート編集モードの [アセット] パネルからアクセスできます。 ダイナミック ビューは、管理 アクティビティ センターのテナント管理者により有効化できます。ダイナミック ビューを有効にする方法については、「[管理 アクティビティ センターへのアクセス](https://help.qlik.com/ja-JP/cloud-services/Subsystems/Hub/Content/Sense_Hub/Admin/management-console.htm)」を参照してください。

ダイナミック ビューは、オンデマンド アプリケーションの生成と類似しています。両方ともオンデマンド データを提供するためにテンプレート アプリケーションを使用しますが、ダイナミック ビューでは、オンデマンド アプリケーション全体を生成するのではなく、シート内で個別のチャートが使用できるようにします。オンデマンド アプリケーションも使用している場合は、オンデマンド テンプレート アプリケーションを使用してダイナミック ビューを作成できます。オンデマンド アプリケーション生成の詳細については、「[オンデマンド アプリケーションによるビッグ データの管理](https://help.qlik.com/ja-JP/cloud-services/Subsystems/Hub/Content/Sense_Hub/DataSource/Manage-big-data.htm)」を参照してください。

### ダイナミック ビュー

ダイナミック ビューを作成する際、テンプレート アプリケーションを選択し、オプションとして行を制限する数式を適用してダイナミック ビューがアクセスするデータ量を管理します。ダイナミック ビューが作成された後、シートにテンプレート アプリケーションからのマスター ビジュアライゼーションを追加できます。

複数のダイナミック ビューで同じテンプレート アプリケーションを使用できます。各ダイナミック ビューは個別に更新されます。ダイナミック ビューのテンプレート アプリケーションのスクリプトでバインド式が使用されている場合、ベース アプリケーションで行われた選択によって、そのテンプレート アプリケーションを使用する各ダイナミック ビューにどのデータがロードされるかを制御できます。同じテンプレートを使用する 2 つのダイナミック ビューは、粒度の異なる 2 つのサブセットのデータを並べてチャートを比較するために使用できます。たとえば、同じテンプレート アプリケーションを使用する 2 つのダイナミック ビューがあるとします。ベース アプリケーションの SaledDate 項目から 2018 年 1 月 1 日を選択し、1 つのダイナミック ビューを更新できます。それから選択を 2019 年 1 月 1 日へと変更し、もう一方のダイナミック ビューを更新すると、ダイナミック チャートを比較できます。

ダイナミック ビューの作成と編集については「[ダイナミック ビューによるデータの管理](https://help.qlik.com/ja-JP/cloud-services/Subsystems/Hub/Content/Sense_Hub/DynamicViews/dynamic-views.htm#)」を参照してください。

ダイナミック ビューの使用については、「[ダイナミック ビューとダイナミック チャートの使用](https://help.qlik.com/ja-JP/cloud-services/Subsystems/Hub/Content/Sense_Hub/DynamicViews/using-dynamic-views.htm)」を参照してください。

### ダイナミック ビューのテンプレート アプリケーション

ダイナミック ビューのテンプレート アプリケーションは、データとマスター ビジュアライゼーションを供給するために使用される Qlik Sense アプリケーションです。

ダイナミック ビューのテンプレートには、ベース アプリケーション内の選択に基づくデータ ソース上でクエリを作成するために使用する、バインディング数式を含んだロード スクリプトをもたせることできます。バインディング数式は通常、Qlik Sense ロード スクリプトを書いた経験のあるユーザーによって作成されます。テンプレート アプリケーションには、ダイナミック チャートのアクティベーション中に供給される入力パラメーターに基づいた、クエリのフィルター条件をもたせることができます。

ダイナミック ビュー テンプレート アプリケーションのデータ モデルが完成すると、マスター ビジュアライゼーションをテンプレート アプリケーションに追加できます。これらのマスター ビジュアライゼーションは、ダイナミック ビューを介してアクセスし、他のアプリケーションにダイナミック チャートとして追加できます。

テンプレート アプリケーションの作成については、「[オンデマンド テンプレート アプリケーションの作成](https://help.qlik.com/ja-JP/cloud-services/Subsystems/Hub/Content/Sense_Hub/LoadData/creating-OnDemand-template-app.htm)」を参照してください。

### ダイナミック チャート

ダイナミック チャートは、ダイナミック ビューのテンプレートアプリケーションのマスターチャートから派生します。ダイナミック チャートは、ダイナミック ビューを使用して他のアプリケーションのシートに追加できます。他の Qlik Sense チャートと異なり、ユーザーはチャートの更新オプションを使用して、ダイナミック ビューのソース データを更新するタイミングをコントロールできます。ダイナミック ビューのデータがバインド数式によりコントロールされている場合は、Qlik Sense がベース アプリケーションの選択ステートを追跡します。ベース アプリケーションの選択ステートが変更されるたびに、ダイナミック ビューのバインド項目の新しい値のセットは、ビューの前回更新時に使用された値と合致しなくなるため、ダイナミック ビューの各チャートには古いデータを意味するアイコンが表示されます。

ダイナミック チャートの使用については、「[ダイナミック ビューとダイナミック チャートの使用](https://help.qlik.com/ja-JP/cloud-services/Subsystems/Hub/Content/Sense_Hub/DynamicViews/using-dynamic-views.htm)」を参照してください。

## ダイナミック ビューの制限

ダイナミック ビューには、次の制限があります。

* ストーリーは、ダイナミック ビューに非対応です。ダイナミック チャートのスナップショットはストーリーに追加できますが、ダイナミック チャートでソースに移動することはできません。

* Qlik NPrinting は、ダイナミック ビューに非対応です。

* ダイナミック ビューは、ダッシュボード バンドルとビジュアライゼーション バンドルの拡張に対応しています。その他の拡張は非対応です。

* アプリケーションの所有権でダイナミック ビューの所有権が変更されることはありません。

* 管理スペースにあるアプリケーション内に、ダイナミック ビューを作成することはできません。

* Qlik Sense Desktop では、ダイナミック ビューが非対応です。

* Qlik Analytics モバイル アプリでは、ダイナミック ビューが非対応です。

* ダイナミック チャートをコンテナに配置することはできません。

* Trellis コンテナおよびコンテナは、ダイナミック ビューのマスター チャートとしてサポートされていません。

* ライト テーブルはダイナミック ビューとして定義できません。

## スペースとダイナミック ビュー

自分の個人スペースにある自分のアプリケーションを使用して、ダイナミック ビューをテンプレート アプリケーションとして作成できます。ダイナミック チャートで該当アプリケーションにアクセスできる他のユーザーは、ダイナミック チャートの表示や更新が可能です。

共有スペースの他のユーザーにより作成されたアプリケーションを使用して、ダイナミック ビューを作成できます。テンプレート アプリケーションが含まれる共有スペースで、 [編集可能]、 [アプリケーションでデータ編集可能]、 [管理可能] または [所有者] の権限が必要です。ソース テンプレート アプリケーションでダイナミック チャートを編集できるのは、テンプレート アプリケーションの所有者のみです。

アプリケーション所有者のみが、新しいダイナミック ビューをアプリに追加できます。ただし、アプリケーションへのアクセス権を持つユーザーは、アプリケーションに追加された任意のダイナミック ビューを使用できます。

管理スペースにあるアプリケーション内に、ダイナミック ビューを作成することはできません。管理スペース内のアプリケーションをテンプレートアプリとして使用することはできません。管理スペースに公開されたアプリケーションのダイナミック チャートは引き続き更新でき、ユーザーはダイナミック チャートで選択を決定できます。